平和の中で生きる暮らし
8月15日終戦記念日。沼津の地域で戦没した方を祀る場所が香貫山、香陵台にある慰霊平和塔。
長い歴史の中の、短い平和の時間。私たちが過ごす時間を見つめる日。
平和の中で生きる暮らし
8月15日終戦記念日。沼津駅からも近く、ハイキングや地域の人、そして子供達も集まる香陵台。夜には塔がライトアップされ夜景を楽しむ場所としても人が集まり、沼津を代表する公園のひとつとなっています。
今回の取材で明治史料館に話を伺い、初めて五重塔が「慰霊平和塔」だということを知りました。話を聞くまで私は、この場所が景色も楽しめ人が集まるごくごく普通の公園だと思っていました。
3,384柱というこの数字は、戦没者と戦死者の数。慰霊平和党の中は3,384柱の位牌が安置されているそう。普段は見ることができない慰霊平和塔の中。知らないふりをして遠ざけてはおけない、でも目にするには心がぎゅうっと押しつぶされてしまうような、私たちが生きている中の歴史。
塔を開ける動作も、写真を撮る手も、先に進む足も。ひとつも前に進まない。
「きれいに撮ってやってよ、みんなが見てくれるんだろう?」この場所を見守ってきたお父さんの言葉を頼りに前に進む。
広いとはいえない慰霊平和塔の中、整い静かに並ぶ3,384柱。ひとりこの場所に立って何を思えばいいのかぐるぐるした時間。残された私たちは彼らたちを思い何を語るのだろう。私たちが生きている今。そしてこれからの未来に。
今回は明治史料館で木口さんにお話を伺いました!毎年夏休みの期間に沼津の「戦争史跡巡り」というバスでのツアーを行っています。家族と共に沼津の戦争の跡地を巡ります。親から子へ託されていく言葉の中、「戦争をしないですむには?」と、もう一歩ふみこんで自分たちで考える時間をと願いを込めているそうです。明治史料館では、見たり聞いたりと、たくさんの歴史を知ることができます。
浅沼はるか
毎日写真を撮っています。
夏は目まぐるしく時間が過ぎていくような気持ち。夏の暑さに負けないように今の時間を楽しめたらいつか笑顔で、あんなこともあったよね!と大切な人と語り合えますように。そんな普通が幸せなんだと改めて思い出した暑い日でした。