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陛下の祈りの場所
明治20年頃に建てられた川村純義伯爵の別荘を1905年(明治38年)に宮内庁が買い上げ御用邸に。その後、4度の増築を経て西附属邸は完成しました。「謁見所(公的部分)」と「御座所(居住部分)」の2つの用途に分かれており、宮廷建築では全国的にも貴重な事例です。展示されている家具や調度品も歴史的に重要な物が多く、中でも、謁見所の「玉座用肘掛け椅子」は高度な伝統技法を用いて作られた貴重な物です。日本の幸せを願い過ごされた場所。その、かつての佇まいを知ることで、当時の皇室の暮らしを偲ぶことができます。

皇室の暮らしに想いを馳せる

思わず立ち止まるやさしい光

西ドイツ製のガラス
波を打つガラスから射し込むやさしい光。

現在では手づくりのガラスを国内で調達するのは難しく、修復の際にはドイツ製の手すきガラスを取り寄せて使用しています。ガラスの気泡や、指でやさしく叩いた時の音の違いなど味わい深く、ガラス越しにキラキラと揺らめいて見える景色にノスタルジーを感じます。

レトロモダンなデザインがかわいい

御用邸だから見られる模様をお見逃しなく

釘隠し、畳の縁
実用とデザインを兼ねた「釘隠し」が柱に取り付けられ、「笹」、「雁」などそのデザインは多様です。皇室の居住空間のみ「菊」のデザインが用いられるなど、デザインに込められた意味を追求しながら見学するのもオススメ。

また、「畳の縁」は、一般の仕様とは異なる特別な模様のものを使用し、きちんと模様合わせをして敷かれています。一見簡素な印象を受けますが、細部に品位のある意匠を凝らしています。

波の音に耳を傾けてみて

旅の思い出の1枚はココで

静岡DCポスターの舞台
2019年4月~6月に開催された観光キャンペーン「静岡ディスティネーションキャンペーン」にあわせ、沼津が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」とコラボしたポスターが制作されました。燦々ぬまづ大使の「Aquors」がモデルとなったポスターの背景が、西附属邸の建物西側にあたります。

以前は立ち入ることのできない場所でしたが、写真撮影ができるおもてなしスポットとしてキャンペーン以降人気を集めています。