福島県三春町から寄贈を受けた「三春滝桜」が満開の時期を迎えます

日本三大桜のひとつと言われる福島県三春町の「三春滝桜」。
2010年、沼津市内の香貫山に、樹齢千年を超えるともいうこの桜のいわば「娘桜」にあたる５本の苗が植えられました。苗は、三春町から寄贈を受けたものです。

５本のうち１本は残念ながら枯れてしまいましたが、他の「娘桜」たちは元気に育ち、見事な桜の花を咲かせるようになりました。

植樹から7年経った2017年、三春町から沼津市に次の手紙が届きました。
滝桜から「娘桜」にあてたものとして、三春町が桜の生育を確かめるために送った便りです。


「娘へ
突然のお手紙で驚かせたかもしれないですね
つい 筆をとってしまったというのも
おかしな話かもしれないけれど
親心からだと思って許してください

私の近況としては 少し前に大きな揺れがあったけれど
元気にしているし 満開の晴れ姿を毎年多くの方にご覧いただいています

心配性と思われても仕方ないかもしれないけれど
可愛い貴方がしっかりやれているか 気になっています
貴方を見初めて迎え入れてくれた方々を通じてでいいので
お返事をいただければ嬉しいです

平成二十九年 如月 吉日

三春滝桜」


桜は、今週末には見頃を迎える予定です。
寄贈から１年後に東日本大震災が発生しましたが、震災を越え、三春町と沼津の確かな交流を伝えるように、桜は香貫山の桜台西側の広場で立派に咲いています。