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【沼津を旅する:西部編】歴史と湧水の郷、原・浮島地区探訪

歴史の香りがする、のどかな田園風景を巡る

旧東海道沿いの原地区は、歴史の息遣いが感じられるエリア。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場した阿野全成(あのぜんじょう)ゆかりの地としても知られます。
また富士山の恵みによる豊富な湧水は、この地の人々の暮らしを支え、地酒や豆腐などの特産品を育んできました。
一人旅でも、気の合う仲間とショートトリップ、シニア旅にも。
のんびりと風景を眺めながら楽しみたい場所です。
伝統と革新を詰め込んだこだわりの酒蔵
造り手・高嶋一孝さんが造るのはこだわりの純米酒のみ。

水、麹、火入れ、熟成期間を考慮した、小さい蔵ならではの丁寧な酒造りをされています。
無農薬・減農薬で作られた静岡産の酒米を中心に、敷地内から湧き出る富士の水を使った酒は、まさにこの土地だけの味わい。

代表銘柄の「白隠正宗」は、ふくよかな香りにバランスの良い酸、キレが良く、食中酒にぴったり。
酒蔵での販売は9時~17時(土日祝休み)。

酒蔵の横には無料の水汲み場もあって、地元の人で賑わっています。
日本茶インストラクターの店主が煎茶の楽しみ方を指南する

日頃はコーヒー派でも、せっかく静岡に来たら美味しい日本茶を飲んでみたいもの。

こちらでは、日本茶インストラクターの資格を持つ店主が、茶葉の選び方や煎茶の淹れ方を丁寧に教えてくれます。
中でも、摘み取り前に日光を遮る「かぶせ茶」は旨みたっぷりで、早速1袋購入。

煎茶で作った爽やかな苦みの「アイス最中」(230円)もおすすめ。

月1回ほど不定期でお茶会も開催しているそうですよ。詳細はHPでチェック!

源頼朝の弟、阿野全成のお墓があるお寺
NHKの大河ドラマでも注目された、阿野全成が建立したとされる寺。
住職が作る消しゴムはんこの御朱印でも知られています。

境内の奥には阿野全成とその息子阿野時元のお墓が静寂の中で並びます。

ちょうどボランティア案内人の方がいらしたので、境内を案内していただくことに。
「謀反の疑いのかかった全成が常陸の国(現在の茨城県)に流されたのち首を跳ねられ、その首がここまで飛んできたという言い伝えがあります」など、興味深いお話を聞かせていただきました。
とろり豆腐、味付けがんもが人気の老舗豆腐店

敷地内で汲み上げる富士山の伏流水を使ったお豆腐は、地元で長く愛される味わい。

風味豊かな国産大豆100%のお豆腐のほか、濃厚クリーミーなとろり豆腐も人気。
一口噛むとじわりと甘味が口に広がる味付けがんもは、ワンハンドでいただけるのでおやつ替わりにパクリといただけます。

13時以降に数量限定で販売される、汲み立ての生湯葉もお見逃しなく。

鮮魚店で生まれ育った店主が腕を振るう食事処

目利きの店主が提供するのは、沼津漁港で仕入れる新鮮な魚介。

選べる日替りランチ(1300円)は、お刺身、焼き物、揚げ物を各1品ずつお好みで選べてボリューム満点。
ちょっと贅沢するなら、「和(なごみ)御前(2650円)」を。
お刺身、天ぷら、焼き物に加え、茶わん蒸しや季節のフルーツ付き。

店内では自家製干物やお惣菜なども販売していて、あれこれ買って帰りたくなる品揃えです。

松蔭寺と長興寺を結ぶ、かつて修行僧が行き交った道
「駿河には過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠」と称えられる白隠禅師。

禅の民衆化に努めたことで知られ、住職を務めた松蔭寺には、全国からたくさんの修行僧が訪れました。
彼らが当時行き交った通りは、「白隠のみち」と呼ばれ、昔ながらの景観が保存、整備されています。
足元に設置された「情報板」を見ながら、ゆっくり散策を楽しみましょう。
浮島沼の植生や野鳥が観察できる遊水地
雌鹿塚のアクアプラザ(市衛生プラント)の横に広がる、葦(ヨシ)が生える遊水地。
春から夏にかけてたくさんの野鳥が訪れ、バードウォッチングの名所としても知られます。
爽やかな風が吹き抜ける遊歩道には、ジョギングや犬の散歩をする人の姿も。
間近に富士山や愛鷹山を望む、市民憩いの場です。

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