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ぬまづの宝100選にも選ばれた、国登録有形文化財を持つ宿『安田屋旅館』

海・富士山・淡島の織りなす絶景が臨める!100年の歴史を持つ旅館

三津シーパラダイスの目の前にある歴史ある建物、それが昨年(2018年)、築100年を迎えた安田屋旅館です。2000年には、国の登録有形文化財にも指定されています。
明治時代には「議員政治の父」尾崎行雄が「天下一の絶景」と、戦後には太宰治が「斜陽」の一部を安田屋旅館の一室で執筆したり、古くから多くの著名人に親しまれてきました。

そんな安田屋旅館に伺ってきました。
安田屋旅館は1918年に改築、富士山が一番美しく見えるという現在の場所に移転しました。

晴れた日には、部屋から富士山、温泉場の窓からも富士山…!
様々な場所から富士山が見えることに感動!
  • 月見草に行く階段は、欅の一枚板でできています

    月見草に行く階段は、欅の一枚板でできています

作家・太宰治が1947年に安田屋旅館に来館、松棟2階の角部屋・月見草で「斜陽」を執筆しました。

2階の月見草に行く階段は、欅の1枚板で作られています。
1918年の建築当時の状態で、100年もの間、大切に使われています。
 
部屋の窓からは、駿河湾と淡島から覗く富士山の絶景を見ることができます。執筆時は2月上旬。エメラルドグリーンの駿河湾と真っ白で美しい富士を眺めながら執筆されたのかな…と思いを馳せます。

柱や椅子・机は、太宰治の滞在時そのまま。正座して使うタイプの木製の化粧台やお座布団など新しく取り入れた家具や雑貨も、歴史を大切にする部屋にマッチしています。
平成9年の改修で、廊下を全て畳とし、スリッパをなくしました。
素足で廊下を踏みしめると、安田屋旅館の歴史をより深く味わうことができる感じがします。

柱や外観等の基本的な部分は、100年間、ほぼ手を入れていないそうです。
海沿いで建物の劣化が激しいのではと心配になりますが、海に面しているところは木造なので大丈夫とのことです。100年前に建てたものがしっかりして頑丈なため、後で補修した箇所のほうが先に壊れてしまうとのこと。海沿いで風が強い環境にありながら、瓦屋根も飛んだことがないそうです。
 
  • 大浴場の窓からも富士山が見えます

    大浴場の窓からも富士山が見えます

月亭の先にある大浴場は、平成9年に新しく建設されました。
三津浜のアルカリ泉で、各浴場にはすべて太宰治の小説の題名が付いています。
男風呂・女風呂のどちらからも美しい庭が見える露天風呂があります。
いつまでも入っていたくなりますね。
「ラブライブ!サンシャイン‼︎」の主人公高海千歌ちゃんの実家のモデルになったことにより、安田屋旅館を訪れる方が多くなりました。

作品のファンの皆さんは若い方が比較的多く、旅館に行ったことがない人が旅館を知るきっかけになったり、一度宿泊した後、同窓会の旅行として使ったり、両親を何度も連れてきたりという方もいらっしゃるそうです。

訪れた方、一人一人に細やかなおもてなしをする気遣いが、また訪れたくなるきっかけに繋がると感じました。
安田屋旅館では、宿泊の他、法事等での会食や宴会も可能です。(詳細は、旅館までお問い合わせ下さい。)
日帰り入浴は、12:00-14:00と、18:00-20:00の時間帯で可能です。

住所:静岡県沼津市内浦三津19
電話:055-943-2121
休館日は、安田屋旅館ホームページをご確認ください。

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column
この記事を書いた市民ライター

この記事を書いた市民ライター

福原美奈

近くだからこそ、敷居も高く、なかなか行く機会がなかった安田屋旅館さん。
ファンの方が宿泊しているのを見るたびに「いいなぁ〜」と思っていました。

今日は残念ながらインタビューのみだったので、いつか安田屋旅館さんに宿泊したいと思います(^^)

取材に同行していただいた市民ライターの浅沼さん、ありがとうございました!

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