かくれた貨物列車「蛇松線!!」
87年間も続いた、長い間沼津駅から沼津港まで物を運び続けた長い歴史のあるものが、完全には無くならずに市民のいこいの場になっていることは、とても私達にとって喜ばしいことでしょう。10年住んでいても知らなかった歴史。みんなが知ってくれるとうれしいです。
そもそも「蛇松」って何?
昔、港大橋付近の沼津側の上流あたりに大蛇が寝た形に似た老松があったんだ。その松があったことから、「蛇松」という地名になったんだよ。
(3コマ漫画の後、写真が出てきます。画像右側をクリックしスライドして下さい)
けいほう機が無かった蛇松線
では、どうやって動かしていたと思いますか?
答えは・・・手動です。
でも、どうやって動かすの?と思いますよね。
図1を見てください。下の方にレバーがあります。これを引くと色が赤や青に変わります。昔の人の知恵はすごいですねー!
し・か・し
蛇松線と車の衝突事故はかなりあったらしいので…、信号機の役目としてどうかなぁ…と思います。
まあ、当時は警報機が付いていなかったので、しょうがないといえなくもないですね。
蛇松緑道のかくれたみりょく
そこに住んでいる人がそれぞれの地域ごとに管理しているので、植物の種類や雰囲気がちがうのを見ながら、歩き楽しむのもいいです。
「工」のナゾ
みんなで蛇松緑道を散策していると木口さんによびとめられました。
「この石がなんだかわかるかな?」木口さんが指差す草むらの奥に小さな石の柱が!
「踏切のしるしかな?」とか「電柱がたっていたのかな?」とかみんなで予想しました。「答えはあとでね!他にもあるから探してみよう!」と言ったのでみんなで一生懸命探しました。
石の柱はたくさんみつかりました。その中に「工」という字が書かれた石も発見!いったいこれはなんなんでしょう?
お祭り広場までくると木口さんが答えを教えてくれました。
この石は汽車が走る場所と民家の境の目印だそうです。なぜ「工」と書かれていたかというと、明治時代に鉄道を管理していた工部省の「工」だそうです。
みなさんも「工」の書かれた石の柱を探してみてくださいね。
蛇松線の線路跡
蛇松緑道を歩いていくとお祭り広場があります。そしてその先に最初の蛇松線と沼津港に向かう線路の分岐点に蛇松線で使っていた線路がそのままありました。
「えー!残ってるんだ!」とみんな驚きました。足を使って線路の幅を測ってみたら約1メートルありました。
蛇松緑道を狩野川のほうに進んでいくと、なんと!線路が鉄の壁の支えに使われているところがありました。びっくり!
道中でみつけた○○○
これは山口益さんが作ったいつくしみという母子像です。母が子をおんぶ(?)しています。なぜ(?)かというと、おんぶといえば、おんぶなのですがちょっと分かりづらい体勢です。でも、母が子を愛する思いを感じました。(やはり、渚の明るい親子の慈愛を表現しているそうです。)
2 ベンチに小さなアート
ふだん何気なく座ってしまうベンチ。その足元のところに花の模様や渦巻きの模様などがあります。なぜこの模様にしたのかは不明です。みなさんも探してみてくださいね。
3 伝えたい、わらべうた
ちょっと変わったイスを見つけました。これは何でしょうか?正解はわらべうたの書いてあるイスです。
「ちゃつみ」「おちゃらか」「げんこつやまのたぬきさん」の歌と遊び方が書いてあります。
これぞまさしく!歌い継がれたい曲を後世に残したいやつだなと思いました。
猫好きよ!!集まれ!!の巻
こっちを見てにげちゃう白黒猫ちゃんや、人前でもおかまいなしで草をむしゃむしゃ食べる茶白ちゃんもいて、どの子も十猫十色。み~んなとってもかわいいのです。
猫好きの人はそーっと、そんな猫たちを温かく見守ってくださいね(ФωФ)/
かさをかぶった船乗りさん
そよ風が吹いてゆったりとほど良いゆれ、きれいな風景を見る事ができ、ゆらゆらと船がゆれて、とても気持ち良かったです。
ふだん知らない沼津を旅することができます。また、船頭さんは日本昔話「かさじぞう」の「かさ」をかぶり、船を運転しています。青い服を着ています。
更に、船は丈夫で大きく、定員12人と、たくさんの人数で狩野川を一望できます。
この記事を書いた子どもライター
浅田実希子・佐藤羽音・岸本真理子・鈴木心春・渡邉結衣・原賀奏多
浅田実希子「今回の秋の子どもライターの取材&編集では、今まで知ることができなかった様々なことを知れて良かった。冬の子どもライターも楽しみだ。」
佐藤羽音「蛇松緑道は前に一回途中まで歩いたことはあったけど、全部歩いてみたら、意外と長くてびっくりしました。もし、蛇松線が今あったら、鉄道を運転してみて、街並みを見てみたいです。渡し船でも船頭さんが、浅いところは、モーターが使えないから1本の棒で押して進んでいるんだよ、と教えてくれた話が面白かったです。木口さんにも沢山の事を教えてもらって、沼津のことをまた1つ知ることが出来たので、嬉しかったです。」
岸本真理子「わたしは、船頭さんのやさしい対応がやさしくて、取材しやすかったです。色々なことをやさしく教えてくださいました。」
鈴木心春「今回は、蛇松緑道や我入道の渡し船の取材を6人で行ないました。蛇松緑道は、地区ごとに風景や雰囲気が変わることや、大蛇のようにまがりくねった松からその地域の名前がついた事は、とても面白いものだと思いました。明治史料館の木口さんの話もへんしゅうの時、とても役に立ちました。」
渡邉結衣「蛇松線の線路のレールが今も残っているところがすごかった。あとは、せんろのレールを壁の柱にしていたところがユニークな発想だと思いました。」
原賀奏多「木口さんは、笑顔をたやさず、いろんなことをくわしく教えてくれた。このことをわすれずに。良い記事をつくることができた。」
取材ルート
場所の名前や地図上の番号をタップすると「ここへのルート」が表示されます。それを更にタップすると、自動的にGoogleマップへ切り替わります。
たよれるガイドさん!!
明治史料館の木口さん
沼津緑道のことを教えてくれた木口さん。
沢山の事を教えてもらって、沼津のことをまた1つ知ることが出来ました。
明治史料館では、たくさんの歴史を知ることができるそうです。
ここにもぜひ行ってみてください。
今回取材したぬまづの宝100選

我入道の渡し船について
沼津駅南口から徒歩約10分のところにある「あゆみ橋のりば」から、「沼津港」まで渡し船が往復で運航しています。(のりば案内はこちら)(PDF:374KB)
料金は大人100円、小学生50円。船の定員は12人。しかし、小学生は2人で大人1人分のカウントをしていただけます。
過去の市民ライターの乗船レポートはこちら「情緒いっぱいの川下り!我入道の渡し船」